Kenta Cobayashi | CALENDAR

小林健太|CALENDAR
2020年11月13日(金)-29日(日)
14:00-19:00 金土日営業

Peopleはこのたび、写真家 小林健太による個展「CALENDAR」を開催いたします。

小林はこれまで、国内外の美術館やギャラリーにて多くの展覧会に参加、近年は新規オープンするメゾンのディスプレイやビジュアルを手掛けるなど、写真家として活躍の場を広げ高い評価を獲得しながら、新たな領域へと挑戦し続けています。2020年4月にNewfaveより新作の写真集「Everything_2」を発行。過去4年の間に撮りためた展覧会に向けての作品や、ファッションブランドとのコラボレーション作品のフィードバックを得て制作された作品などを収録しています。

本展覧会のタイトル「CALENDAR」は、小林の作品に通底した「真を写す」というテーマに基づき、単線的な捉え方では取りこぼしてしまう有機的な時間についての関心に基づいたシリーズです。日付・曜日を表形式に変換し、時間を容易に確認するために生まれたカレンダーというモチーフ。それらグリッドの境界線上に存在する割り切れないものや、未分化な状態に宿る秩序や美学へと意識を向けながら、小林の手跡はカレンダーを突き破るように円を描いていきます。これまで自身の写真にPhotoshopの指先ツールを使って編集時の指先の動き=ストロークを刻む身体的なアプローチを続けてきた作家の更なる進化と、時空を超えたところに存在する未知の真実に触れていく試みを、ぜひご高覧ください。

 

師匠曰く、時間とは直線的に一方向的に流れるものではなく、相似形を描いて過去と未来そして現在が重なり、縺れ、作用しあっているそうだ。

カレンダーとは、そのように有機的な性質を持つ時間に対して、あたかも一方向的な流れが存在するかのようなイリュージョンを演出する装置である。しかしこの共同幻想が、時間の認知における圧倒的趨勢を誇っている。

今はまだ。

クリストファー・ノーラン監督の『TENET』のように、量子論にインスパイアされた芸術が大衆文化の中で大きな注目を集めるようになった。この現実、物理世界の基礎が、実はとても不確かで未知のものであるという共通同意が、この地球上にある一定の規模を獲得しようとしている。それは、グリッド的に整然と管理された時間や空間という世界観が、限界を迎えたことを示していると私は思う。

0と1が重なりΦを描く。誰かが決めた単位の裏側に未知が溢れかえっている。私は未熟だが、しかし、この宇宙を探究したいと望む未熟者の一人である。

2020年11月6日 小林健太



本展では、小林がこれまでに制作した作品を再構築した「CALENDAR」 シリーズに加え、ファッションブランドのPUGMENTとコラボレーションして制作されたユニークピースの衣服「12 Months Hoodies」などの新作を発表。また、Newfaveより発行の写真集Everything_2のポップアップが同ビルの1F NADiff A/P/A/R/Tにて開催されます。

 

小林健太
1992年神奈川県生まれ。東京と湘南を拠点に活動。
主な個展に「Live in Fluctuations」Little Big Man Gallery(ロサンゼルス、2020年)、「The Magician’s Nephew」rin art association(高崎、2019年)、「自動車昆虫論/美とはなにか」G/P gallery(東京、2017年)、主なグループ展に「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」水戸芸術館(水戸、2018)「GIVE ME YESTERDAY」フォンダツィオーネ・プラダ・ミラノ(イタリア、2016年)など。2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒル、2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトン、メンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がける。主なコレクションに、サンフランシスコアジア美術館(アメリカ)などがある。2016年に写真集『Everything_1』、2020年に『Everything_2』がNewfaveより発行。



 

Kenta Cobayashi|CALENDAR
November 13-29, 2020
Fri-Sun 2-7pm

We are pleased to present an exhibition "CALENDAR" by Kenta Cobayashi at People.

 

 

Kenta Cobayashi
Born in 1992, Kanagawa, Japan. Based in Tokyo and Shonan.
He has had a solo exhibition “Live in Fluctuations” Little Big Man Gallery (Los Angeles, 2020); “The Magician’s Nephew” rin art association (Takasaki, 2019); “Insectautomobilogy / What is an aesthetic?” G/P gallery (Tokyo, 2017); and his works have been featured in major group exhibitions such as “Hello World―For the Post-Human Age” ART TOWER MITO (Mito, 2018) “GIVE ME YESTERDAY” Fondazione Prada (Milan, 2016); He collaborated with Dunhill Spring / Summer collection 2020 led by Mark Weston, and worked on the campaign image for Louis Vuitton Men's Fall / Winter Collection 2019 led by Virgil Abloh. His works have been added to a collection at major institutions like Asian Art Museum, San Francisco. His photo book ‘Everything_1’ (2016) and ‘Everything_2’ (2020) was published by Newfave.